部活動顧問のちょっとしたコツ。僕も学んだ【3つの納得】って話。

tackman

たっくまんです。

部活動顧問って、どうやってやるとか誰も教えてくれません。
他の職業でも同じかもしれませんが、学校の仕事ってほぼ教えてもらえないのでどうしても自分の経験だけでやってしまうことがあります。

教員歴20年、野球部、女子バレー部、陸上競技部と3つの部活を経験してきた私が、普段から顧問として頑張っておられる先生方に少しでも参考になればと思い、ちょっとしたコツを書いてみたいと思います。

今回の記事は、私がバレーボール部顧問をしていたときに指導方法に行き詰まり、どうすることもできなくなった時に出会った「自然体バレー塾」塾長草野健次氏からの学びをまとめてみました

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部活動顧問が得るべき【3つの納得】

部活を運営していく中で様々なことが起こります。
例えば、

  • 生徒とのトラブル
  • 生徒同士のトラブル
  • 保護者とのトラブル
  • 保護者同士のトラブル
  • 地域からの苦情
    etc

あげればキリがない(笑)

回避できるなら回避したほうが精神衛生上もいいですよね。どうせやるなら、楽しいほうがいいに決まっています。楽しくやるにはやはりコツが必要です。思いつきでやっても過去の私のように失敗します。

そこで大切なのが3つの納得。

  1. 生徒の納得
  2. 保護者の納得
  3. 世間の納得

1.生徒の納得

これ、案外難しいです(笑)

部活って、昔は「しごき」とか返事は「はい」だけってイメージないですか?僕たち世代は、ギリギリそれにかかるかからないか.. それでも、やっぱり「言われた通りやる」のが当たり前。

「やる気がないなら帰れ!」

「いえ、あります!おねがします!!」

「いやだめだ!!!」

って、永遠くりかえすやつ(笑)
今これやると、生徒は本当に帰ります。だって、「帰れ」って言ったじゃないですか?ってなります。

だから、1から10まで説明して納得させてっていう作業が必要。それも、最初。途中で言ってもだめですね。最初が重要。4月当初とか監督交代とか代替わりのタイミング見てきちんと話す。

うちの部活はこういう方針だ」と。

そうしないと、生徒と信頼関係が築けません。生徒との関係が崩れないようにきちんとこういうことは絶対許さないってことは説明したほうがいいですね。最初は、きついですがきちんとやっておくと後が楽です。

部活動通信とか発行するともっといいですね。

おすすめ
画像元:中学校野球部!絶対に強くなるヒント集より

部活動通信や部活動内委員会など多くの取り組みが紹介されています。野球部だけでなく多くの部活に役に立つ内容がたくさんあって勉強になります!!

2.保護者の納得

保護者は、スポンサー。生徒たちにかかる費用は保護者が出します。当たり前のことですが、部活動は非常にお金がかかります。野球部なんて入学時にいくら使うんだ!?ってくらいかかります。

  • ユニフォーム
  • スパイク
  • 練習着
  • グローブやラケットなど競技専用品
  • ジャージやウィンドブレーカーなど

これに大会ごとに遠征費や交通費、合宿.. 私も3人子の親ですからよくわかります。本当にお金がかかります。

この場合でも、最初が肝心。
最初にきちんとこれくらいかかりますと説明があったほうがいいですね。こんなはずじゃなかったとか、お金が一番クレームになりやすいです。そして、会計報告。教員が集める場合は特に。保護者会・後援会などあって、会計係の方や監査をきちんとやっている場合以外は毎回きちんとやっておいたほうがいい。

あとは、活動予定。特に長期休業のとき。夏休みとか冬休みですね。
私も何度か失敗してクレームをもらったことがあります。なるべく1ヶ月前には示してあげたほうがいいと思います。保護者の方の勤務シフトや家族旅行などの計画に支障がでる。僕が失敗したのは、このパターン。

あとは急な予定変更
突然、「練習をやる」って言ったら怒られます。逆の場合は、怒られません(笑)

3.世間の納得

学校の近所に住んでいる人がみんな学校の活動に理解があるとは限りません。
多い苦情は、

  • うるさい(声が大きい、楽器の音)
  • ジャマ(校外で走ったりする場合)
  • 危ない
  • バスの運転が荒い
    などなど

こういったことを避けるために、近所の清掃したり、あいさつをきちんとする。そして、部活だけにならないようにする。勉強もきちんとさせるとか行き帰りのバス・電車の中での乗車マナーの徹底など。当たり前のことを当たり前にするだけでいいのです。やはり応援される部活にしたいですよね。

そのためには日常のほんの些細なことをきちんとやる。
そして、世間の常識を知ること。

教員の常識は世間の非常識なんて言われないようにしたいですね。

まとめ

最後に、選手である前に“生徒”であることを忘れない

生徒は、選手でもありますがあくまでも「学校の生徒である」。ここを忘れると、いろんな場面で苦労することになり、校内でも応援されなくなります。校内で応援されなくなるとやりくいです。

「部活ばっかり」

こうならないように他のとバランスを取ることが部活動を快適に行う上で重要なことかもしれません。
これ、私自身もいまだに気をつけないとやっちゃいます(笑)


授業、担任業務、校務分掌、係、に加えて部活動…
多くの仕事を抱えながら、

  • 部活動の大会申し込み
  • 校内許可願 → 起案
  • 保護者宛文書
  • JR等のチケット手配
  • 引率
  • 審判業務

、、、などなど。
これも部活の種類によってさまざまです。忙しいのにさらにこれらの業務。
ブラックだって言われる所以です。

では、なぜやるのか?

仕事ですから(笑)

っていったら身も蓋もないないですが、やはり部活動で大きく成長する生徒を見るとやるしかないと思ってしまいます。部活動では、学校生活だけでは得られない多くのものを経験することができます。それらを支えたいという思いだけでのりこえています。そんな指導者のみなさんが少しでも楽しく仕事ができますように…

今回の記事は、あくまで私自身が学んだことをまとめたものです。全てが正しいわけではありません。チームや部活の状況に応じて試してみてください。

忙しい皆さんのお役に少しでも立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

シンプルなものが好きでプチミニマリストになりたい高校教員。持ちモノや働き方を最適化して快適なワークスタイルを。ニュートラルな状態で働くことを目指しています。休日は、ランニングや山、海に行ってアクティブに過ごすことが好き。
ブログでは、
▶︎20年の教員生活で学んだことなどを紹介
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