たっくまんです。
この記事は、部活動で頑張っておられる先生方へ送る僕の失敗談。
教員歴が20年にもなろうかという私でも、まだ失敗の連続です。
数ある失敗の中でも今日のは、ごく最近の大失敗をお話しします。
この話を聞いて、反面教師にしていただいけたら幸いです。
部活動
「ブラックな職場」と言われる学校現場ですが、特にそのブラックを助長している部活動とはなんなのか。学習指導要領上での位置付けは?細かいことは、別記事にしたいと思います。ニュースでも良く挙げられますし、生徒・保護者とのトラブルも学級担任と同レベル、いやそれ以上に多いのではないのでしょうか。
ここでは部活動の是非等の問題は一旦置いておいて、私の陸上競技部での大失敗談をお話しします。
遠かったインターハイへの道
昨年、開催のなかったインターハイ(以下IH)。今年は、最大限の感染対策を行い無観客で開催されるいうことで生徒も私も「今年こそ!」と意気込んでシーズンに突入しました。しかし、結果は…
出場者「0」となりました。
出場への道のりは
予選。決勝
予選。準決勝。決勝
予選。準決勝。決勝
こういった順序を踏んでいかなければなりません。
今年は短距離種目、特にリレーでの出場を目指していました。そしてもう1人、かなりの素質を持つ女子生徒。彼女が個人200mでIH出場できるだろうと思っていました。
両方とも結果は、ブロック大会準決勝敗退。タイムとしては、リレーチームベストタイ記録。200mも自己ベスト。でも、ブロック大会で決勝にすら行けなかった。生徒たちは、よくがんばりました。しかし、行けなかったIH…
遠かったなぁ…
原因は生徒にあるのではなく、自分にある
IHへ行ける素質を持った生徒たち。何が足りなかったのだろう..
元同僚で、東京オリンピック選手を育てられた大先輩からいただいたアドバイス。
人に教わることを含めて
- 自分はどれだけのことができたか
- その場で、自分も学ぼうとしていたか
- 生徒との関係性はどうだったか
これらのことを意識できれば本当の意味で変われる。
自分はどれだけのことができたか
生徒たちを人間的にも記録的にも伸ばすために、私自身がどれだけのことができただろう。優秀な指導者のもとに出向きアドバイスをもらう、直接指導してもらう..
やれることはたくさんあったはず。
全てを犠牲にとまではいかなくても、もっと手を尽くせたのではないか?
その場で、自分も学ぼうとしていたか
コロナ禍とはいえ、多くの優秀な指導者に教わる機会はありました。その時に、「自分」も学ぼうとしたか?生徒が指導されていれば本人が聞いていればいいと、自分は別のことをしたり聞いてなかったりしていなかったか?
心当たりがあるだけに耳が痛い..
生徒との関係性はどうだったか
いろんなタイプの生徒がいます。生徒に合わせて指導するのが理想です。しかし、「あの子にはやさしく言うけど、私にはきびしい。」とかなることもあります。
生徒との距離感。これってけっこう難しい。近づきすぎても離れすぎてもダメ。男子と女子でも違う。学年によってもスタンスを変える。これって結構センスが必要です。上手な人は本当に距離感が絶妙。
今回の僕の場合は、この子はこうだと決めつけすぎて、実際はそうではないのに間違った接し方をしていた気がします。現在ではその反省を生かし、軌道修正しながらやっています。
まとめ
IHへ行くことが全てではないし、勝つことだけが正義ではありません。しかし、そこを目指すということには価値があると思っています。できるかどうかではなく、目指すかどうか。
目指して「努力する」
そのことに価値がある。
目指して努力して、もがいて苦しんで..
そうして立つことができた最後のスタートライン。そして、ゴール後。努力したものだけが感じることのできる何か。
それを伝えたい。
そのために私たちは、忙しくても休日を返上しても部活動顧問を引き受けるのです。
来年、同じ失敗を繰り返さないよう毎日を過ごしたいですね。
私の失敗が部活の指導で大変な思いをされている多くの先生方の勇気の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。